ビッグモーターの損害保険金不正受給問題ですが、損保ジャパンもグルで不正受給に加担していたことが徐々に明らかになりました。
しかし、ビッグモーターが損害保険金を不正受給することは、損保ジャパンにとっては保険金の過払いで損になるはず。一見損保ジャパンは被害者に見えるのですが、なぜビッグモーターの不正に加担したのでしょうか。
実はビッグモーターの保険金不正受給は一見損保ジャパンが損をするように見えても、ビッグモーターと組んで保険金を過払いすることで後々損保ジャパンが得をするような仕組みがあるのです。
損保ジャパンがビッグモーターと組むメリットについて詳しくまとめました。
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損保ジャパンがビッグモーターと組むメリット
ビッグモーターが損保ジャパンに対して保険金を水増し請求することは、損保ジャパンにとっては一見損に見えます。
しかし実際はビッグモーターの不正受給に加担していました。それは損保ジャパンにとってもメリットがあったからです。
ビッグモーターが故意に車を傷つけ、損保ジャパンに保険金を水増し請求することで損保ジャパンが得られるメリットについてまとめました。
保険の等級が下がって保険料収益が上がる
自動車保険に入っている車が事故や自損事故を起こした場合、損害保険会社は保険金を支払う一方で、翌年からの保険の等級を下げ、数年間保険料を上乗せして請求することができます。
つまり、車の大破などで多額の保険金を支払う場合は別ですが、車のボディの傷など比較的小さな修理の場合は、保険者に少額の保険金を支払って、翌年から数年に渡って保険料を上乗せすることができるのです。
今回ビッグモーターが保険金を上乗せ請求できるように行っていたのは、修理費が数万円程度の比較的小さな修理のものばかり。
- 靴下にゴルフボールを入れて車のボディにあて、ボディをへこませる
- 修理する必要のない部品の交換
- タイヤを故意にパンクさせる など
つまり損保ジャパンにとっては、これらの軽度な保険金をビッグモーターに支払うことで、数年に渡って保険者から保険料を多く支払ってもらえるのです。
自賠責保険の獲得
車を購入すると必ず入らなければいけない自賠責保険。
ビッグモーターは国内最大手の中古車販売会社なので、年間の自賠責保険取扱数もとても多いですが、この新しく自賠責保険に加入する人をどこの保険会社に紹介するかはビッグモーターにかかっています。
損保ジャパンにとっては自賠責保険の新規加入者を紹介してもらえたら、自賠責だけでは補えない補償内容の自動車保険の営業をかけることもできます。
よって損保ジャパンは、ビッグモーターが故意に車を傷つけて損害保険金を上乗せして損保ジャパンに請求するのを見過ごす代わりに、自賠責保険の新規加入者を紹介してもらい、保険金売り上げに繋げていたのですね。
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